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TRUE 3rdアルバム「Lonely Queen’s Liberation Party」のまとめや感想など雑多な記事【その1】

Lonely Queen’s Liberation Party(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)

 さて、ウキウキブログまで開設してしまったのは4月25日にTRUEさん(以下 お鶴)の3rdアルバム「Lonely Queen’s Liberation Party」(以下 LQLP)が発売となったからです。「書くぞ!」とやる気満々になっている内に投稿してしまおうと思います。 

 

 各メディアで本人が話していた情報をまとめておきたかった&どうせなら感想のような何かをぶちまけてしまおう!ということでつらつらと書いていきます。長い上にいろいろとごちゃ混ぜな記事なので読みづらいかと思いますが、何卒。

※以下のインタビュー記事や過去に放送された番組(鶴松屋、ヨナヨナ等)、フリーペーパー(アニカン、あにツタ)等の情報を参考にしています。そちらも是非チェックしてLQLPとどんどん向き合っていきましょう!

www.lisani.jp

entertainmentstation.jp

 

 目次

 

3rdアルバム「Lonely Queen’s Liberation Party」

 1st「Joy Heart」、2nd「Around the TRUE」に続き3枚目のアルバムとなる今作。
これまでのアルバムでは「アニソンシンガーとしてのTRUEは"こうあるべき"」という音楽を形にしてきましが、デビュー5周年を迎える今年に制作された今作はこれまでの4年間で作り上げてきた"こうあるべき"を打ち破るアルバムとなっています。


 アルバムタイトルである"Lonely Queen’s Liberation Party”「孤独な姫を解放する仲間たち」という意味。これは日頃お鶴が作家(作詞家:唐沢美帆)として活動するなかで、孤独を感じたりネガティブな感情を抱くことがあり、それを様々な作家との出会いにより"解放する"という意味が込められています。

 

 作家に重きを置いたコンセプトであるためクレジットに目をやると今をときめく有名作曲家の名前がずらりと並んでおり、それだけでも力の入った一枚であることがうかがえます。この布陣は自身がアーティストとして活動している作家を中心にお鶴本人が自ら選んだとのこと。多彩なアーティストのバラエティに富んだ音楽が詰まった一枚になっているので、聴いている人にとっても「解放」の一枚になるのではないでしょうか!(本人談)

 

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 全曲試聴動画がYoutubeにアップされているので、まずはそちらを聴いてしまいましょう!(ちなみにこのジャケット写真は"Party=食事会"とかけられています)

 

 それでは1曲ずつあれこれ書いていこうと思います。

 

01.Lonely Queen’s Liberation Party

作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:堀江晶太 ストリングスアレンジ:Evan Call
Guitar:神田ジョン
Bass:堀江晶太
Drums:SHiN
Keyboard:菊地亮太
Violin:室屋光一郎ストリングス

 

 1曲目を飾るのはアルバム名と同タイトルのこの曲。今作に3曲収録されている堀江晶太氏による提供曲の1曲目。

 実はこの楽曲、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのOP主題歌として1年ほど前に制作されたものだそうです。石立監督と話をするなかで、華やかさよりも優しさ・慎ましさを重視することとなり「Sincerely」の方が採用されたみたいですが、このまま寝かせておくのはもったいない!ということで今回アルバムの表題曲となったようです。(このエピソード、札幌のイベントでしか口にしていなかったので「僕の記憶違いか!?」と思っていたのですが、アニカンにちゃんと書かれていて安心しました。オタクの記憶は信用ならない!)

 

 どこか寂しげながらも、何かの始まりを予感させるようなピアノイントロから入り「ー孤独ー 感じるのは 何故」と初っ端から歌詞に「孤独」が登場。曲の盛り上がりと共に演奏も激しくなっていき、サビではまさに「解放」を表しているかのような力強いボーカルと共にその盛り上がりは最高潮に!うおお!!

 また、歌詞全体を見てもLQLPのタイトルに込められた想いが非常によく表されており、まさにこのアルバムの冒頭に相応しい楽曲と言えるのではないでしょうか。

 

 初めて聴いたときからサビの「人形(ひとがた)の音と踊る夜」という歌詞がとても印象に残っていたのですが、お鶴本人も特に気に入っているフレーズとのことでますます大好きになってしまいました!「人型」ではなく「人形」と表記されており、MVに登場するマネキンとよりリンクして感じられて破滅~!となってしまいます。ちなみにこの表現は「作家さんの生み出す音の中には、その人の人格があって人の温かさを感じる」ことから生まれたそうです。うーん好き。

 曲終わりにはスローテンポになり、余韻を残しつつSincerelyへと繋がっていきます。

  

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 また、MVのフルサイズがYoutubeにて公開されています。最後のシーンは「マネキンの耳元で”Liberation(=解放)”と囁くことで、迷路に光が差し込み孤独な姫が解放されていく」といった感じでしょうか。

 

 お鶴は「MVの中でちゃぶ台返しをした!」と各所で言っていますが、これはテーブルクロス引きです!!!!!!!!!!!

 

02.Sincerely

作詞:唐沢美帆 作曲:堀江晶太 編曲:堀江晶太,Evan Call
Guitar:神田ジョン
Bass:堀江晶太
Drums:岩田ガンタ康彦
Keyboard:菊地亮太
Violin:室屋光一郎ストリングス
Flute,Piccolo:羽鳥美紗紀
Oboe:久寿米木知子

 

 前クールで放送されていたテレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のOP主題歌。1曲目に続きこちらも堀江晶太氏の提供曲。

 タイトルの「Sincerely」は手紙の最後に記す「敬具」的なニュアンスの言葉で”心をこめて”という意味。実はこのタイトルはお鶴が付けた訳ではなく同曲の編曲やアニメの劇伴を担当したEvan Callさんが付けたものだそうです。ヴァイオレット・エヴァーガーデンOSTのブックレットより。他にも面白エピソードがたくさん載っているのでオタクは絶対に読んだ方がよい!)

 

 「生きること やめないこと あなたに 今日を 誇れるように」というアニメを見た人なら思わずううう~となってしまう歌詞の落ちサビから、転調してラスサビに入るところが特に最強だし、そこで登場する「デンッ!」がもうとにかく大好きです。何気にまだライブで歌われた回数は少ないですが、歌っている本人も力がこもってしまうのでついつい注目してしまいますね。

 

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 こちらもMVのフルサイズが公開されています。再生回数が大変なことになっており、京アニブランドの凄まじさを感じます。同アニメのEDテーマである茅原実里さんの「みちしるべ」とリンクした内容になっているのでせっかくなのでそちらも見てしまいましょう。そうでないと救われません。

 

03.次の僕へ

作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:堀江晶太
Guitar:神田ジョン
Bass:堀江晶太
Drums:かどしゅんたろう

 

 まだまだ堀江氏の楽曲が続きます。3曲目は自身のバンドであるPENGUIN RESEARCHを彷彿とさせるような激しいメタル調の楽曲で、"これぞオタク大好き堀江晶太楽曲"といった感じです。しかしながらイントロの冒頭の部分は静かめに始まるので違和感のない繋がりになっています。

 また、タイトルが「次の僕へ」だったり、歌い出しの歌詞が「拝啓」となっている辺り「Sincerely」からの手紙の流れを汲んでいるようにも感じます。え、すごい。

 

 「Sincerely」は綺麗で真っ直ぐな曲であるのに対し、ここからの3曲(「次の僕へ」「分身」「終わりたい世界」)”自分の汚い部分”も出現しているようです。確かにこの曲の歌詞からは"爽やか"というよりは、どちらかというと"泥臭い"印象を受けます。「自分に迷うな」「道を行け」などフレーズの締めが厳しい命令口調になっていることもそういったイメージを引き立たせているのかもしれません。

 

 バックの演奏はもちろん、ボーカルラインも目まぐるしく動いていて終始気を抜く暇がありません。それもそのはず、楽曲提供を依頼するに当たり「私が歌えないメロディでもいいからとにかくやりたいことをやってくれ!」と本人から堀江氏に伝えていたみたいです。ええ、とんでもないことをおっしゃる!

 しかしながら、抜群の歌唱力でしっかり歌いこなして完全に自分の歌にしてしまっている上に、1~2曲目とは全く違った、曲調に合わせたハードな歌い方でバッチリ仕上げています。いや~推しがすご過ぎる。

 

 オタクが叫ぶポイント「Take it off / Kick it off」「Wherever we go」等)もたくさん用意されているので、ツアーまでに覚えて当日は存分に叫び散らしたいところですね。2番終わり~Cメロの間奏が短めなので、オタクはヴォイヴォイ叫び過ぎてボーカルに被らないよう注意!って感じ。

 

04.分身

作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:神田ジョン
Guitar:神田ジョン
Bass:二村学
Drums:ゆーまお 

 

 マジモンのイカれた楽曲。堀江氏からバトンを受け取るのは同じくPENGUIN RESEARCHの神田ジョン氏。

 神田氏の提供曲はこれまでに「Around the TRUE」収録の「RIPTIDE」があり、そちらも同アルバムの中ではアッパーチューン的な位置付けでしたが、それとは比にならないレベルの激しい楽曲に仕上がっています。こんなもん生で浴びた日にはグチャグチャのめちゃめちゃになって人の形を保てる気がしません。ライブ当日が怖い。お鶴もやばい楽曲と言い放っています。

 

 テンポ自体はそこまで早くないですが、その中で激しくそれぞれの楽器が細かく刻みまくっているので、音の密度がすごいことになっています。特に2番のベースのスラップが本当にイカれていて、聴いているだけで気が狂いそうになります。

 演奏はTRUEバンドである"鶴の音楽隊"や茅原実里さんのバックバンド"CMB"でもお馴染みのビッグボーイ(最近はもはやハンバーグと呼ばれていますが)こと二村学さん。神田氏本人からも自身のバンドメンバーを差し置いてお墨付きを貰ってしまっている程。 

https://twitter.com/johnkanda_PGR/status/969252498476158976https://twitter.com/johnkanda_PGR/status/969252498476158976https://twitter.com/johnkanda_PGR/status/969252498476158976https://twitter.com/johnkanda_PGR/status/969252498476158976

 

 全体的にやばい楽曲ですが、終盤は更にヒートアップしていきます。ラスサビの入りの「僕は?-僕だ」の解き放たれるかのような爽快な転調からの「ッダーン!!!」は誇張表現なんかではなく本当に失神しそうになります。そしてオタクが「End it all…」(「自殺する」という意味があるらしいです!狂気!)を無限に叫び散らした上で、最後の最後は歌いたい 生きてたいんだというお鶴が歌い上げることで最強になる歌詞でフィニッシュ。はい破滅~~~~~!!!!!!

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 え、長い!

 なんだか永遠に最後まで辿り着けそうにないので、3つくらいに分けようと思います。週末くらいにはその2を書き上げるぞ!という意気込みでいるのでやんわりとお待ち頂けたら嬉しいです。

 ひとまず、読んで下さった方はありがとうございました!